ひさびさの青空におもうこと
昨日の福井はとてもよいお天気だった。
こんな雲一つない空は久しぶり。
祖母が亡くなった。
もうすぐ90歳になるところだった。
4年近く寝たきりだったけど床ずれひとつなかった。
施設の方がホントに優しくケアしてくださったから。
どうして身内でもないし話しかけても反応も少ないのにそこまでできるのか、頭が下がる思いだった。
福祉施設の労働条件が少しでも彼らに報いのあるものになるよう願うばかり。
といってもお金とか休み、とかじゃないんだろうけど。
その施設は三重と奈良の県境あたりにあって会いに行ったとき、夜空の星があまりにキレイなのに驚いてしまった。
田舎度からいったら福井だって負けないくらい空気がきれいで暗いはずなのに、久しく星なんて見てなかった気がしたから。
といってもホントに福井じゃ冬に星なんて拝めないことにすぐ気づいたけど。
だっていつもいつも曇ってるから。または雪だから。
祖母はもともと瀬戸内海の小さな島に長年住んでいたので、その檀家になっているお坊さんが法事のためにわざわざ来てくださった。
法要が終わって、お坊さんがお話をされた。
「人間が他の動物とちがうところは、目に見えない(亡くなった)ものへ思いを寄せることができることではないでしょうか。」
長年生きていれば(って30年あまりだけどさ)、埋葬するって行為が人間特異のものだってことは聞いたことがあったのでとりたててふーん・・・と思えなかった自分がいた。(9年前祖父が亡くなったときのお坊さんの話(内容は忘れた)にはいたく感動した覚えがあるだけにそれだけますます差を感じた。)
「法要は絶対しなくてはいけないものではないけれどした方がいい。」と言われても、お坊さん本人に言われても商売だしな、とか思ってしまう自分がいた。
もちろんお坊さんは純粋に「弔いの気持ち、人間らしい行為」について語ったにちがいないけれども。
いやあねえ、オトナになるって。すれてしまうって。